今回のレビューは、ThinkPadXシリーズの最新機種であるX280のレビューをしたいと思います。
Xシリーズは大体1年に1回新機種が発表、発売されます。
大体はCPUが最新の物に変わったり、液晶の選択肢が増えたり、デザインが少し変わったりと、車でいうマイナーチェンジがほとんどです。しかし、今回のこのX280はなんとフルモデルチェンジに近い変更を行ってきました。
私の中では、X220からX230のフルモデルチェンジ時のキーボードの変更ぐらいに衝撃を受けています。
そんなフルモデルチェンジをしたXシリーズX280のスペック(バッテリー、最安値価格、LTE等)、またフルモデルチェンジの内容や良し悪しをレビューしていきたいと思います。
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目次
X280を購入した理由

最初に購入した理由ですが、私は2世代前のX260を所有しています。
このX260ですが仕事にもプライベートにも大活躍しているのですが、なぜX280を購入するのかといいますと。まずは、ただの好奇心です。
今回X280は私の中ではフルモデルチェンジに近い変更を行ってきました。その変更が今までの使用感、使い勝手にどう影響してくるかがとても気になったからです。
やはり良い悪いは見るだけではわからないですからね。感じ方も人それぞれ、自分で使ってみないとわからない部分はたくさんありますから。
次に、X260が不調という理由です。最近頻繁に電源が落ちたり、フリーズしたりする現象が増えてきました。

大事なデータは外付けハードディスクやオンラインストレージにアップしているので特段問題はないのですが、やはりストレスが溜まりますし、仕事が止まってしまいます。
不調になった原因はわかってはいます。本当によくノートパソコン落とすんですよね私。X260も例外なく落しまくりです。これだけ落としてよく壊れないなと自分でも思うぐらいです。
使用する場所も、テーブルの上だけとは限らず、アスファルト、砂、ちょっと濡れてしまっているベンチなどなどいい環境とは言えない場所でガシガシ使用しています。もちろん何回もキーボードの上に飲み物をこぼした事もあります。
私自身ノートパソコンは消耗品だと思っています。数年使えば劣化はしますし、ポテンシャルも落ちてきます。ですので定期的にノートパソコンは使えていても更新を行っています。
使えていても更新することによって予備のノートパソコンも出来ますしね。それに、新しいノートパソコンを購入するために仕事を頑張ろうと、やる気の源にもなってきますしね。
では、購入したX280の詳しいスペック、使用感などを紹介していこうと思います。
X280のスペック、仕様(カスタマイズ箇所についても)購入価格

OS | Windows10 Home 64bit |
CPU | インテル Core i5-8250U プロセッサー (1.60GHz, 6MB) |
GPU | インテルHDグラフィック 620 |
RAM | 16GB DDR4 2400MHz (オンボード) |
ストレージ | 256GB ソリッドステートドライブ SATA M.2 2280 (OPAL対応) |
ディスプレイ | 12.5型FHD液晶 (1920x1080 IPS 300nits) 光沢なし |
カメラ | 720pカメラ&IRカメラ付、マイクロフォンあり |
バッテリー | 6セル リチウムイオンバッテリー (48Wh) |
ワイヤレス | インテル® Dual Band Wireless-AC 8265(2x2) + Bluetooth 4.1 vPro対応 |
指紋センサー | あり |
キーボード | 日本語キーボード(バックライトあり) |
以上が、購入したX280のスペックになります。
さて、私がカスタマイズしたのはCPU、ディスプレイと指紋センサー、メモリ、ハードディスク、内蔵カメラです。
詳しい説明は次から行いますが、カスタマイズを行って購入価格は約170,000円でした。やはり出たばかりということもあり、それなりに価格になってしまいます。
さらにこれに保証や、付属品購入代を加えると200,000円は超えてくるかなと思います。私は基本的にいつも保証は標準保証の1年間引き取り修理しかつけませんが。
注文後、まだ届いていないので具体的なレビューは後程行いたいと思いますが、とりあえずわかる範囲でレビューしていきます。
X280のデザイン

このX280ですが、天板はX260とは違います。なんと上位機種X1シリーズ同様カーボン素材が使われることになったのです。
私自身これはかなり嬉しいことです。カーボン素材といったらやはりその軽さが一番の特徴です。
軽いだけでなく丈夫という、まさにThinkPad Xシリーズのためにあるべき材質といっても間違いではないと思います。
ただ気をつけなければならないのが、このX280液晶の選択によってカーボン素材ではなくなります。つまり液晶の種類で天板の材質が変わってくるということです。
今の主流は高解像度です。もうよっぽどのことがない限りHD液晶にする選択はないとは思いますが、お気をつけください。
X280のポート類

次にポート類です。ここも劇的な変化がありました。まずは、LANポートです。従来のLANポートがなくなりドングルが必要なLANポートに変更されました。
近年、家庭でも会社でもWIFIが主流になってきました。しかし、有線LANは絶対になくなりません。設定などしなくても繋げばインターネットに繋がりますし、回線速度がやはり有線と無線では全く違います。
そんな中で、この変更は人によっては不便になること間違い無しだと思います。特にエンジニアなんかは困ると思います。
私は年に1回か2回有線を使うぐらいの頻度なのでそこまで困りはしないかなとは思いますがやはり荷物は1つ増えてしまうのがネックですね。
次に、Thunderbolt3の搭載です。このThunderboltはMacには昔からついていましたよね。私自身全くこの端子は使用したことがないので使用感は全くの未知です。
まず使うのかな?という感じはしますが、色々調べるとかなり便利な感じがします。しかし、これの為にまた色々付属品を購入しないと、と思うとなかなか重い腰が上がらないかもしれません。
そして電源部ですが、なんと従来の長方形の端子からUSB Type-Cに変更になりました。この変更のおかげで今までの電源アダプタが使えなくなります。
まぁ昔も丸型から四角型に変わったときのような感覚ですね。もうこればっかりは慣れるしかありません。
しかし、従来のタイプからUSB Type-Cになることでどんな恩恵が受けられるか楽しみです。もちろんヒンジに関しては180度開きます。ここは従来通り変更なしですね。
X280の液晶

次に、液晶ですが、ついにこのX280からFHDデビューを果たしました。さらに今回のこの機種はタッチパネル対応液晶も選択することが出来ました。
しかし、ノートパソコンをタッチするという感覚があまり好きではない、ホームポジションからわざわざ手を話して液晶を触りたくないという理由でタッチパネルにはしませんでした。
液晶タイプは変わらずノングレアタイプの液晶です。FHDですが、やはり100%表示は小さいなと思います。HDからの変更ですから当たり前の反応ですが。
でも、正直慣れの問題なのかなと思います。確かに文字は小さくなりますが、作業性は格段に上がると思います。
何かの資料を見ながらExcelやWordで仕事をする。今までは画面を切り替えないと出来なかったことが、左右並べて出来るようになるのはすごくいいことだと感じます。
液晶に関して残念なことがあるのですが縁は相変わらず太いです。狭額縁を期待したのですが従来通りでした。その分、頑丈にできていると思うようにします。
そして、今回は内蔵カメラをIR付きのものに変更しました。このIR何かといいますと顔認証システムのことです。
簡単に言えばカメラに顔を向けるだけでロックが解除されるというシステムです。指紋センサーがあるのにと思うかもしれませんが、ただの好奇心でつけました。
しかし、このIR精度はすごいらしいです。ノートパソコンの前に座るだけでロックが解除されるとか。ほんの数秒です。すばらしすぎます。
もう指紋センサーに指を当てることすら面倒に感じるぐらいでしょう。ただIRを付けることによってカメラを隠せるシャッターが付けられないのでそこは注意ですね。
X280のキーボード

キーボードはバックライト付きを選択しました。バックライトを使う場面はそんなにありませんが、かっこいいのと、いざの時のためにいつも付けています。
そして、トラックポイント。このトラックポイントがあるおかげでマウスという付属品を持たなくて済みます。
1つ変更があったのが指紋センサーです。
X260ではキーボードの横、電源ボタンの下にあったのですが、このX280ではトラックパッドの横に配置されました。
X280の処理速度(CPU、メモリ、ストレージ)

処理速度についてです。CPUはi5、i7の2種類から選択できます。私はi5を選択しました。
使用目的にがっつりと動画編集や画像編集がないためこのCPUでも十分事足りるからです。がっつり動画編集など行う場合はi7を選択した方がいいでしょう。
ストレージはSDDのみの選択です。私はSATA M.2の256GBのタイプにしました。
SSDでもM.2のSSDのみの選択になります。しかし、SATAかPCleの2種類からの選択になります。
この2種類の違いは主に発熱量と消費電力の違いです。ベンチマーク上では速度の速さはあるものの体感ではほとんどわからないレベルだと思います。
そして大きく変わったポイントとして、従来のSSD、HDDはもう搭載することは不可能になりました。換装は出来るもののM.2にしか出来ません。
M.2は爆速でいいのですがまだまだ割高感はありますね。
次に、メモリです。こちらは16GBを選択しました。
私は今まで8GBのメモリを主に選択してきました。しかし、今回初めて購入時から16GBを選択しました。
なぜなのか、今までの製品は自分で換装が出来ました。メモリが足りないと感じたら自分で購入し付け替えれたのです。
しかし、今回のX280からなんとオンボードになってしまいました。つまり交換不可なのです。
これはかなりデメリットを感じました。メモリ不足の時換装出来なくなるのはもちろんですが、メモリが不調で壊れた場合も修理送りになってしまいます。
今まではメモリ交換で済んだものが何週間もノートパソコンを使えない状態になってしまいます。これは自分の中でかなりのマイナスイメージでした。
8GBでも事足りると思いましたが、交換不可の事を考慮して最大の16GBを選択しました。
X280のバッテリー

X280から劇的に変わったところにバッテリーがあります。
X270やX260はバッテリーを背面、前面の2種類搭載できました。しかし、今回のX280からバッテリーが1つに統合されました。
さらに今まで自分で簡単に取り外し、交換出来た背面バッテリーが出来なくなってしまいました。裏蓋の中に収まってしまいました。
これも自分にとってマイナスでした。今までのバッテリーが使えないのはもちろんですが、バッテリーがへたっても自分で交換出来ない。交換したいなら修理送りになるということです。
しかしながら、駆動時間は16時間程あります。交換などしなくても長時間バッテリーが持つようになってきたということでしょうか。技術の進歩、時代の流れなんですかね。
X280の重量

重量は私の構成で約1.26kg程になります。ACアダプターを入れたらあと200gぐらい重くなるかなという感じです。
今回のX280は重量が従来よりかなり軽量になりました。とっても嬉しいことですよね。
ただし、液晶の選択で130g程重量が変わってきます。なぜかというと液晶が変わると天板の素材が変わるからです。軽量なカーボン素材を選択したいならFHD液晶を選びましょう。
しかし、同じFHD液晶でもマルチタッチの方は天板がグラスファイバー素材になってしまいますのでご注意ください。
この重量であればモバイルノートとして申し分ないと思います。どこにもっていくにしても快適そのものでしょう。
X280はLTE(WWAN)対応?

さて、X270ではカスタマイズ可能だったWWAN(LTE)ですが、X280は現在未対応となっており、カスタマイズ不可です。
別記事に書きましたが、Lenovoに直接問い合わせたところ、「LTE通信の部材が準備できず現在未対応。今後の対応は未定。」ということでした。
microSDメディアカードリーダー自体はあり、部材さえ準備できれば対応できるはずなので、今後カスタイマイズ可となる可能性はなくはないと思います。
LTE対応のノートパソコンはなかなか珍しいので、是非早く対応してほしいところです。
ちなみにX1 Carbon 2017の場合はWWAN対応で1万円程(割引込)高くなりました。他の機種でも恐らくそんな感じでしょう。
ならいらないという方は今買ってしまってもいいかと思います。
X280 総評(コスパはどうか?)
従来のThinkPadユーザーの私からすればこのフルモデルチェンジはやはり時代の流れかなと感じました。
まずカスタマイズ性が落ちてしまったこと、これが今後どこまでひびいてくるのかが注目すべき点なのかなと思います。
しかし、IRカメラなど最新の装備はやはりとても便利で快適です。時代の流れに乗りながらこのThinkPadのフルモデルチェンジの良し悪しを体感していきたいと思います。
Thinkpad X280の価格!最安値で購入するには?
LenovoのPCは公式直販サイトだと基本的に常に割引で購入できるので、公式直販サイトが最安値になっています。
Thinkpad X280の2019年4月現在の価格は¥87,307(税込)~となっています。

有線LANのコネクターはほとんどの人が必要ないと思いますが、カスタマイズで「RJ45拡張コネクター」を外すことでさらに3,240円安くすることができるのでお忘れなく。
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